make bread

猫がこねる わたしゃ文字打つ

2014-12-16から1日間の記事一覧

男の人の書いたものが読めない

男性の小説家が苦手だった。 村上龍の、『共生虫』だったかな、小説の最初の方で主人公の男が一人暮らしでひきこもりの中年で、たまに家に妹が来て冷蔵庫に食べ物を入れてくれる。その妹はすごく地味で野暮ったくて、たぶん処女だろうと兄は冷たく観察してい…

逢沢りくにかけられた呪い。

『逢沢りく(上・下)』(文藝春秋)を読んでちょっと打ちひしがれた。 りくは中学生。 おしゃれなパパと、カンペキなママ、 「オーラがある」と友だちが憧れる、ちょっと特別な存在。 美しい彼女は、蛇口をちょっとひねるように、 嘘の涙をこぼすことができ…